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海難救助事業

自らの危険を顧みず人命救助に尽くす“海の救難ボランティア”。
設立以来、令和4年12月末現在、救助人員は198,522名、救助船舶は40,769隻を数えます。

岩礁に接触したプレジャーボートを漁港まで誘導

 令和4年7月11日午後1時18分頃、室蘭海上保安部より「荒天による避難のために航行中のプレジャーボートが、有珠海水浴場付近の岩礁に接触し、自力航行は可能だが岩礁が多数存在するため誘導してほしい」旨の救助要請を受けた有珠救難所救助員8名は、救助船「第十八祐宝丸(7.9トン)」、「第六勝宝丸(2.1トン)」に乗船し出動した。現場に到着後、プレジャーボートを有珠漁港まで誘導、伴走し、漁港内に無事着岸したことから救助活動を終了した。

有珠漁港内に無事着岸したプレジャーボート
発 生 日:令和4年7月11日
対応救難所:北海道海難防止・水難救済センター 有珠救難所

ミニボートから転落した男性を救助船に引き上げ救助

 午前11時2分、仙崎海上保安部より、黄波戸港沖でミニボートから転落した男性に対する救助出動要請を受けた黄波戸救難所の救助員は、救助船「第二宝桝丸(0.82トン)」に乗船し出動した。午前11時37分、現場に到着しライフジャケットを着用しミニボートに掴まる要救助者を救助船内に引き上げ救助し、ミニボートを黄波戸漁港まで横抱き曳航し救助を完了した。

ミニボートを横抱き曳航する救助船「第二宝桝丸」
発 生 日:令和4年5月29日
対応救難所:山口県水難救済会 黄波戸救難所

機関故障のミニボートを曳航救助

 午前8時30分頃、出雲崎沖にて機関故障により航行不能となった1名乗りミニボートの船長は、手漕ぎにて自力での帰港を試みたが、風向きが変わったことで不安になり、118番通報を行った。新潟海上保安部より救助要請を受けた出雲崎救難所の救助員2名は、救助船「第三竜軍丸(0.4トン)」に乗船し出動し、ミニボートを出雲崎海遊公園付近海岸まで曳航し、午前9時50分、救助活動を終了した。

ミニボートを曳航する救助船「第三竜軍丸」
発 生 日:令和4年9月6日
対応救難所:新潟県水難救済会 出雲崎救難所

定置網に乗揚げたプレジャーヨットを救助船で引出し

 午後7時30分頃、木更津海上保安署より、金谷港第一防波堤灯台南西の定置網に乗揚げた1名乗船のプレジャーヨットに対する救助出動要請を受けた天羽救難所の救助員4名は、救助船「第二勘次郎丸(8.5トン)」に乗船し出動した。午後8時40分、現場に到着したが接近が困難であったため、巡視船到着まで監視し引き継いだ。翌6日午前4時30分、救助員2名は救助船「第八天羽(4.6トン)」にて出動しプレジャーヨットの引出しを行った。プレジャーヨットに損傷等はなく、自走が可能であったため救助活動を終了した。

プレジャーヨットの引出し作業を行う救助船「第八天羽」
発 生 日:令和4年5月5日
対応救難所:千葉県水難救済会 天羽救難所

燃料欠乏の漁船を曳航救助

 午後6時頃、大分海上保安部より、燃料欠乏のため漂流している1名乗船の漁船に対する救助要請を受けた安岐救難所の救助員2名は、救助船「照栄丸(6.6トン)」に乗船し出動した。午後7時15分頃、要救助船と会合し安岐漁港まで曳航し救助を完了した。

漁船を曳航する救助船「照栄丸」
発 生 日:令和4年6月19日
対応救難所:大分県水難救済会 安岐救難所

乗揚げた漁船を救助船で引き下ろし

 午後0時頃、地元漁師より長崎鼻付近に乗揚げた8名乗りの漁船に対する出動要請を受けた大島村救難所の救助員4名は救助船「第2和丸(1.3トン)」、「米福丸(7.9トン)」に乗船し出動した。現場到着後、救助用ロープを受け渡し引き下ろしを行った。

乗り上げた漁船の引き下ろし作業
発 生 日:令和4年6月28日
対応救難所:非営利活動法人長崎県水難救済会 大島村救難所

海中転落した釣り人を救助

 午前1時20頃、出雲市消防本部より、大社町大崎鼻付近にて海中転落し、ライフジャケット着用の釣り人に対する出動要請を受けた出雲救難所救助員11名は、救助船「光洋丸(4.95トン)」「三方丸(0.6トン)」に乗船し、鷲浦漁港と鵜峠漁港から出動し捜索を開始した。大崎鼻北東約100メートルの海上でライトを振る要救助者を発見し船内に収容救助後、鵜峠漁港まで搬送し救急隊に引き継ぎ救助活動を終了した。




救助活動を行った救助船「光洋丸」(写真上)と「三方丸」(写真下)
発 生 日:令和4年7月18日
対応救難所:島根県水難救済会 出雲救難所

転覆したミニボートの乗員を救助

 午前7時40分頃、小浜海上保安署より、神子を出港し転覆した2名乗船のミニボートに対する出動要請を受けた若狭町水難救難所救助員3名は、救助船「第八黒潮丸(10トン)」、「第十えびす丸(1.8トン)」に乗船し出動した。現場にて要救助者2名を船内に収容し、神子漁港まで転覆船を曳航し救助を完了した。


救助活動を行う救助船「第八黒潮丸(左)」と「第十えびす丸(右)」

要救助者を収容しミニボートを曳航する救助船「第十えびす丸」
発 生 日:令和4年8月11日
対応救難所:福井県水難救済会 若狭町水難救難所

機関故障の漁船を曳航救助

 午前10時51分、能登海上保安署より、蛸島漁港沖合で機関故障により航行不能となった2名乗船の釣船に対する出動要請を受けた珠洲救難所救助員は、救助船「ひかり(5トン未満)」に乗船し出動し、蛸島漁港まで釣船を曳航し救助を完了した。


救助した釣船を曳航する救助船「ひかり」
発 生 日:令和4年6月15日
対応救難所:能登水難救済会 珠洲救難所

機関故障の漁船を曳航救助

 午前10時50分頃、大分海上保安部より、機関故障のため漂流している1名乗船のプレジャーボートに対する救助要請を受けた佐賀関救難所の救助員2名及び協力者1名は、救助船「第八城山(8.5トン)」、協力船「五昇丸(1.1トン」に乗船し出動した。午前11時20分頃、要救助船と会合し佐賀関港まで曳航し救助を完了した。


プレジャーボートを曳航する救助船「第八城山」
発 生 日:令和4年3月29日
対応救難所:大分県水難救済会 佐賀関救難所



救助までの流れ